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2026年4月16日木曜日

FANTANIMA!ファンの皆様へ

今年もFANTANIMA!の季節がめぐってまいりました。
準備も佳境に入り、国内の作家の方々も制作にいそしんでられます。

ここでは海外の作家の状況について少しお伝えしたいと思います。
いつもFANTANIMA!を見守ってくださるお客様はお気づきになるかと思いますが、今年は海外の作家で出品数が少ない人やキャンセルの方もいます。

キャンセルの方はそれぞれの事情がありますが、主催者としてたとえば戦争の続く位ウクライナのレマンスが制作にとりかかれるメンタル状態ではなかったという理由を悲しい思いで受け取りました。他には直前に開催された中国のフェアを優先する作家もありました。

出品数が少ないことに円安の影響がないとはいえないでしょう。
いつものようにリストを送ってくれる作家たちには、日本の状況を説明しなんとかプライスダウンに協力をお願いし、今回の準備が整いました。海外の作家も物価高にあえいで少しでも収入を増やしたいところでしょう。

それでもFANTANIMA!は希望だからと、最優先にして時間をかけて制作した意欲作を送ってくれる作家の方々がいます。Mandragora、Lemur_Lori、Varvaricaをはじめ何人もいます。


その一人として、ウクライナのスリズは現在療養のためスロバキアに居て制作もスローダウンしていましたが、ギリギリまでFANTANIMA!のために作品を作って送ってきてくれました。

実は、主催者として将来的なことに弱音を吐いたとき、スリズはこのようなメッセージを送ってきてくれました。
一部をそのまま引用します。

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世界は今、目まぐるしく変化しています。
だからこそ、私たち一人ひとりが何とか生き延び、自らを守り抜くことが本当に大切なのです。 

ファンタニマの新しいシンボル(テーマ)がとても気に入りました。
それを見ると、何か新しいもの、まるで生まれ変わった世界が目に浮かびます。ファンタニマ自体も、そうやって何度も生まれ変わっていくのかもしれません。 
心から、ファンタニマを存続させてくださるようお願いしたいのです。

資金、労力、そして責任が伴うことは十分に承知しています。しかし、ファンタニマはもはや単なる展覧会以上の、もっと大きな存在になっています。
温かく、明るい、そんな場所です。 
私にとって、ファンタニマは私の旅の始まりの場所であり、幾多の困難な時期を支えてくれた場所です。

戦争が始まったばかりの頃や、病気と闘っていた頃など、私がどれほど辛い思いをしたか、覚えていらっしゃるでしょう。それでも、私はできる限りファンタニマに参加しようと努めてきました。 
人々が私の作品を見に来てくれた時、彼らの反応や感情がひしひしと伝わってきました。
それが私に生きる力と創作活動を続けるためのインスピレーションを与えてくれました。

ある意味、今もこうして前に進み続けられるのは、ファンタニマのおかげだと感じています。 
ですから、ファンタニマの活動を支えるために、私にできることがあれば、たとえ小さなことでも構いませんので、ぜひ教えてください。少しでも力になれたら嬉しいです。 

もう一つ思い出していただきたいことがあります。
2022年の初め、砲撃を受けていたキエフ地方から避難した時、私たちの車にはほんの少ししかスペースがありませんでした。
ガソリンの缶、猫、小さな亀、犬2匹、そして必要最低限 のものだけを積んで行きました。
でも、私は作品を完成させてファンタニマに送りたかったので、制作道具も持っていきました。
どんな戦争も、あなたの展覧会に参加する私の決意を止めることはできませんでした。


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以上です。

スリズのほうが大変な状況を強いられているのに、逆にこちらが励まされました。
他にも応援の言葉をかけてくれる作家たちが何人もいます。彼等にとって特別なFANTANIMA!はなんとか続けて行きたいと思っています。
今年のFANTANIMA!にかけた作家たちの気持ちを、お客様も受け止めていただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

FANTANIMA!主催 羽関チエコ