このたびのウクライナ戦渦にあるウクライナの作家を支援するために、ドイツのテディベア・トータルの主催者セバスチャン・マークァード氏が寄付金を集めるファンド・レイジングを立ち上げました。
3月6日に立ち上げ、初日で目標額(5000ユーロ)の50%を上回る寄附が集まりました。今は目標額を倍増し、さらなる支援の広がりに取り組んでいます。
マークァード氏はテディベアや人形展の国際展示会の主催者として、世界中の作家たちと広く交流をしてきました。日本のテディベア・コンベンションでその姿を記憶されている方も多いでしょう。
ロシア、ウクライナでも多くの作家に慕われています。
ウクライナのテディベア、人形作家を支援したいと思われる方、ぜひこの寄付にご協力ください。
・寄付金は食料、衣服、旅行費用、または生活を立て直すための費用を必要としている作家に一件250ユーロを上限に今も支給され続けています。
・寄付金を必要とする人の情報は、主にマークァード氏のネットワーク、Global Doll Association,ウクライナのテディベアショーの主催者などを通じて得ています。
日本の皆さまからも、支援を必要としている作家の情報をお知らせいただければ、支援リストに入れていただきます。
・寄附金の使いみちは個人名を伏せて随時公表されていきます。
マークァード氏のFacebookページで最新情報を見ることができます。
寄附の仕方(上の寄附金サイトの画像をクリック)
1 通貨を選ぶ。Euroの表示の右のVをクリックすると通貨を選ぶことができます。日本円もあります。
2 金額を選ぶ。枠内の金額、もしくは空欄に金額を記入
3 任意記入欄
□コメント 主催者へのコメントで公表されません
□募金額とコメント これをチェックすると金額とコメントが表示されます。
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お客様情報を記入
「名」「姓」「メールアドレス」を記入します。
呼びかけ人の更新情報を受け取りたい場合は、□をチェックします。
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カード情報記入欄
□Save my information fro future donations 今後もこのカードを使う場合はここをチェック。予定のない人はチェックを外す。
□〜の手数料を追加して寄附をする(任意) この寄付金サイトの手数料を自分が負担する場合はここをチェックします。その場合、手数料が上乗せされた金額が請求されます。
FANTANIMA!はこのファンド・レイジングを応援しています。
皆さまのご協力、情報提供をお待ちしております。
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支援の実績
毎年恒例のゴールデンジョージのコンテストは今年は中止しました。難しい決断でした。中止したことで、このコンテストが作家たちにとっていかに重要なものかわかりました。しかし、ロシアとウクライナからの参加者も多いなかで、今はともに祝福することがありえないように思いました。今回は中止をし、申込金は返金、または募金に寄付する選択肢を選んでもらいました。
現在のところ、1600ユーロの募金を寄付しました。約800ユーロはロシアの作家からのものです。ロシアの人達はこの酷い戦争を黙認しているか支持しています。しかし別の面から見れば、ロシア人にとって戦争反対と言うことがとても難しいのです。法的にも社会的にも抑圧されます。私は募金をすることで意思を表明してくれた人達に感謝しています。
今のところほとんどの寄付金はウクライナの女性作家たちに送られています。今は、イタリア、フランス、ポーランド、ドイツに落ち着いて働き出しました。私達の募金で製作のための道具や材料を買えます。
私は今日、キーウでテディベアのショップを持って展示会を主催していた女性とチャットしました。彼女はこう書きました。「これは始まりにすぎない。私達にはこれからもたくさんのことがおこるだろう」と。残念ながらこれは正しい予測です。応援の継続をよろしくお願いいたします。
今まで40人の作家に寄附金を送りました。その一人、ユリア・アラディナさんをご紹介します。彼女のことは何年も知っています。素晴らしい作家です。私達は主にモスクワの展示でよく会いました。
彼女はハリコフの人です。ハリコフはウクライナでひどく破壊されてしまった都市のひとつです。
「この募金サイトについて少し説明させてください。私は医療を勉強したことがあるので、この戦災がおこったとき、人々を見過ごしにできませんでした。こんなひどい状態になるとは誰も思っていませんでした。防弾チョッキさえありませんでした。私達はそれを買うための募金活動を始めました。私達の町ではあちこちで爆発がおこり、何度も路上を移動しなくてはならない医師にとって危険だったからです。この募金サイトからお金を頂いて、助かりました。
また、絆創膏、消毒薬、手袋などの消耗品が常に必要ですが、こちらの問題もありました。これもテディベアの世界から助けられました。これはかけがえのない価値です。
ボランティアをしていると、家を失った人達を手伝うことにもなります。寄付金のおかげで食料も買えました。みな、破壊された家から逃れ、衣服も持ち出せない人もいました。
また、個人的にもこの悪夢をなんとか耐えていくために皆さまに支えられました。
私の家族は戦争が始まる前日、愛する人を埋葬しました。精神的な傷に加えて財政状況も悪化しました。私の家族はこの悲惨な環境でほぼ所持金もないまま、生き延びなければなりませんでした。
世界の友人達へ。この場を借りて永遠の感謝を申し上げます。この戦争のなかで、それは私や私達の町にとって、限りなく価値があり大切なことです。」
皆さまの支援のおかげで、ユリアのように悲惨な状況に留まったり、避難先で生活のために作業を開始しようとする作家たちを助けてあげることができます。
まだ皆さまの寄附が必要です。
皆さまの寄付金はすべて戦争の被害にあったウクライナの人形、テディベア作家に届けられます。
マークァード氏が主催するテディベア・トータルで恒例のコンテスト「ゴールデン・ジョージ」はウクライナの作家が参加できないため中止となりました。その出品料がこの寄附に寄せられ、募金額は10,000ユーロを超えました。
また、必要最低限のものだけをもって避難した作家たちが制作ができるように、道具や材料を購入するための資金を援助しました。支援をした人達とは連絡のやりとりを続けています。
状況は悪化しています。この募金はマラソンになります。これからも過酷な状況にある作家の皆さんを応援するための寄付金がまだまだ必要になります。この募金活動をさらに広げてください。よろしくお願いいたします。
3月13日更新
例:
・ハリコフのテディベア作家。救急隊員として現場で働いています。支援金は医薬品の購入費にあてられました。
・またハリコフでは他に二人の作家を支援しました。一人は町から退避する旅費に、ハリコフに残るもう一人には食料と医薬品の購入のために。
・ある人形作家はポーランドに避難することができました。彼女は緊急に病院で治療を受ける必要があったため、必要な治療費を支援しました。
・同様にキエフの作家の医療費を支援しました。
・ポーランドに逃れた若い母親と娘、他にキエフとリビウの二人の作家に食費・医療費を送りました。
「ウクライナにおける状況は日に日に悲惨さを増しています。私は支援をしたすべての作家と直接連絡を取り続けています。彼らから聞く話は本当に痛ましいものです。この寄付金を応援してくれる人が増えていくことを心からありがたく思っています。戦争状態が伸びることで、この支援も長期になることが予想されます。少額からでも、できる範囲で支援にご協力いただけますようお願いいたします。」-マークァード氏のFacebookから
3月8日
-テディベア作家 キエフからルーマニアに子供を連れて避難する作家の移動のためのホテルと食事代に充てられました。
-人形作家 連日砲撃が続くキエフから脱出するための費用として。
-人形作家 キエフで30人の子供を世話するためのミルク代とオムツ代として