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2022年2月25日金曜日

東京展 予告フライヤーと緊急メッセージ

 

FANTANIMA!2022の東京展の予告フライヤーができました。
(テーマロゴの「wonder」は暫定デザインです。)

今年の開催の初日は水曜ではなく、4月28日(木)です。初日前半は昨年のように入場予約制をとりたいと思っています。
入場予約の受付など詳しい案内は、追ってこのブログや3月中に公開予定の公式ウェブサイトでお知らせいたします。

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ところで、このフライヤーを制作している頃からウクライナ危機の情報が流れ始めてました。
今年はウクライナから11人の作家が出品を予定しています。仮フライヤーを拡大して参加作家名をご覧になれます。

海外の作家には2月末日までの作品発送を推奨しているのですが、21日に緊急メールでウクライナの作家たちに発送を早めるお願いをしました。3人の作家は既に発送を済ませました。しかし他の作家はまだ郵便局が速達を受け入れているから大丈夫と楽観的だったようです。しかし24日のニュースで空港が攻撃対象になったと伝えられているように、ウクライナからの航空輸送は現在すべてストップしてしまったそうです。

11人の作家はキエフ、ハリコフ、ルガンスク、オデッサなど攻撃対象の地域に住んでいます。数人の無事は確認しましたが、非常食を用意していつでも避難できる体制をとったり、空爆を目にして地下に避難したりしなければならない状況だそうです。

通常ならどの作家も月末の発送にあわせて制作の追い込みをしている時期です。生存が脅かされる状況での不安はいかばかりかと思います。
ウクライナの作家の安否は引き続き確認していき、励ましたいと思います。

なかでもレムール・ロリの住所は紛争地域のルガンスク州です。彼女は今年のFANTANIMA!のために昨年末に意欲作のスケッチを送ってきていました。その制作に追い込みをかけていた頃なのでしょう。そのような状況なので出品を諦めなければならない、本当にとても残念ですとメールがきました。

とんでもない、諦めないでほしい!

たしかにFANTANIMA!東京展でのウクライナ人作家の作品の出品については悲観的な状況ですが、FANTANIMA!は彼らの出品をキャンセルしたくはありません。
なんらかの形で必ず「参加」してもらうようにします。
どのようなかたちになるか、考えます! また発表します!

また、FANTANIMA!ではウクライナの作家を支援、擁護することが、ロシアを非難することになってはいけないと思っています。この事態に心を痛めているロシアやベラルーシの人達がたくさんいます。彼らも静かに平和へのメッセージを発しています。

FANTANIMA!に国境はありません。
可愛くて不思議な生き物の姿を生み出すアート、それを愛する世界の言語は共通です。

ウクライナもロシアもベラルーシもそのほかの国々も、それらの作家たちの作品がFANTANIMA!に集って仲良く日本の皆さんの笑顔を誘う。
2022年のFANTANIMA!を、そんなパラダイス・モデルにしたいと思います。
 

FANTANIMA!2022を、どうぞよろしくお願いいたします。

FANTANIMA!企画主催 羽関チエコ