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2022年2月27日日曜日

ウクライナ作家安否状況

ウクライナの作家たちは、それぞれにSNSで状況を知らせています。
SNSへのコメントや反応は、小さな言葉でも大きな励ましとなるそうです。

ウクライナの作家への応援は、「ウクライナの人形とベア作家への募金サイト」

ここに掲載されている作家たちも、この募金サイトから直接寄付金が届けられています。

参加作家達の安否情報 4月8日更新

 【キーウ】
Anna Miretska ミレツカ・アンナ *作品は届いてます!
娘とポーランドに逃れて無事。ポーランドで就業許可や娘の幼稚園入園、健康保険を受けられるように手続きを済ませました。でも家族はウクライナに残っていてとても心配。
EvaMaria カロ・エヴァ
 自宅に留まることを希望してますが、退避も最後の可能性として考えています。毎日日記をSNSで公開しています。 *作品は到着しました
Golub Julia ゴルブ・ユリア    キエフ郊外の親戚宅に逃れて無事です。しかし避難のときには自分の身の回りのものしか持ち出せず、今も生き延びることが最優先。残念ながら今年の参加はできそうにありません。来年参加できることを祈っています。(3/30時点)出品キャンセル
Nichyk Kateryna ニチュイク・カテリナ ウクライナ西部に避難して無事です。作品を発送することができました。*作品は輸送中
Valentyna Kostetska コステツカ・ヴァレンティナ
 避難していた郊外の家が火災にあいキエフに戻り猫と共に無事です。元気にボランティアでバッグなどを制作しています。*作品は届いてます!
Suliz スリズ・タチヤナ (4/5更新)今は西ウクライナの一軒家に避難しています。名付け親となった子達や、ご主人、猫、犬2匹と亀1匹を連れて避難生活を送っています。暖房がないので、毎日薪集めなどの仕事が大変そうです。早くから侵攻されたコノトプという地域に残した両親をとても案じています。最近、両親の家の窓に弾痕があり、その画像を公開しました。
MilaZ ミラズ  ウクライナ中央部に避難して無事です。夫と兄弟はキエフにボランティアのために戻りました。 *作品到着しました!

【オデーサ】
BakeNeko ジャコノヴァ・アニヤ (4/5更新)ベルリンで無事に避難生活をしています。現地の人達の温かい支援で生活は落ち着いてます。地元のジムがウクライナの人に無料開放したのを利用するようになり、精神的に少し落ち着く機会を得て、関西展のための制作をはじめました。しかしウクライナのニュースを見る度に気持ちが塞ぎ、思うように仕事が進まないそうです。材料の調達は、オランダの人形作家マーレン・フェアヘルストが協力してくれるkとになりました。

【ハルキウ】
Cocoon toys(初参加) ハリコフを離れ列車で避難しました(3/14付)。引き続き支援を求めています。自身のオンラインショップでデジタルポストカードを販売し、寄付金を募っています。*作品を発送することができました! 2〜3ヵ月かかる模様ですが、輸送中です!
Tais Remans レマンス・タイス ハルキウに留まっています。夫や名付け親となった子供達全部で6人と2匹の犬と一緒に支え合いながら、平和を祈る毎日です。Wi−Fiがつながりにくいですが、つながった時は無事を知らせてくれます。人道支援のボランティアによる食料と飲料の差し入れで助かっているそうです。3月22日が誕生日でお祝いを送りました。短い返事が来ましたが、応答がしにくくなっているようです。(4/5更新)今はご主人と一緒に、ボランティアで医療品や食料の買い出しをして人々に届ける活動をしながら、なんとか頑張っているそうです。人々の寄附のおかげで助かっているとのことです。本人もデジタルカードの募金を検討しているそうです。「ウクライナの人形とベア作家への募金サイト」から応援を予定しています。

【ルハンシク】
Lemur Lori レムール・ロリ 作品を仕上げる前に爆撃が始まり出品を諦めていましたが、呼びかけにより、制作と発送の機会がきたら必ず取り組んで日本に送る約束をしてくれました。寒い地下のシェルターに避難し爆撃を避けています。家族やペットは無事だそうです。
(→3/19)居住地はロシア軍に占領され、外にはロシア兵がどこにでもいるので外出は必要なものを取りに行くだけの最低限に留めているそうです。食料と飲料は人道支援で足りているそうですが、必要な薬品類がなくなってきているそうです。母親が家に留まることを決めているので、避難をしないそうです。
FANTANIMA!に出品できなくて本当に残念だというので、FANTANIMA!はウクライナの作家の作品が届くまで待っていると伝えました。(会期が終わってもなんらかの方法で作品は展示します。)
(4/5更新)町は以前として閉鎖されていて、町の外に出ることができません。郵便局、銀行も開いていません。インターネットもInstagramしかつながらなくなりました。しかし、水、電気、食料はあるので、大丈夫です。「ウクライナの人形とベア作家への募金サイト」から応援を予定しています。

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カロさんの日記は日々画像つきで更新しています。
こちらでもできる範囲でご紹介していきたいと思いますが、最新版をご覧になりたいかたはこちら

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キエフにいるカロさんの日記 「戦争3日目」

戦争になって3日目。もう1ヵ月も過ぎたような感じがする。
そのあいだにわかったこと、スキルアップしたことはなんでしょう?

・世界中の人がシェルターを用意するから、と声をかけてくれる。なんて素晴らしい、感謝の気持ちでいっぱいです! でも私は「私たちの」国、家、地域から離れたくないのです。

・着替えが早くなった(新しいスキル)
・歩く距離が長くなった、なぜなら危険地域を避けなければならないから!
(新しいスキル)
・在庫が半分になった混雑するスーパーで、ヘルシーで必要なものを見つけて買うのが早くなった。
(新しいスキル)
・時間がなくて仕事ができなくなった。新しいルーチンは:ニュースを読む、すべての友人、親戚との連絡、犬の散歩、食事、避難所との往来、買い物、料理、洗濯、時には開いているスーパーマーケットを探して食料を探すためにジョギングする、それで1日が終わってしまう。

・キエフを離れた友人が聞いてくる。夜はなんとか眠れる?と。答えるのがちょっと恥ずかしいけど、よく眠れてる。6、7時間、たぶん8時間も。3時から4時くらいには一度起きて携帯でニュースをチェックする。キエフがちゃんと守られていることを知って、そしてまた6時か6時半まで寝てしまう。

・食べるものがある?飲み水はある?照明はある?と聞いてくださいよ。ええ、残念ながらクルミは切らしているけど、アーモンド、バナナ、林檎、魚、チーズ、アボガド、セロリ、コーヒーとクリーム、朝食用の卵はあります。軍用の食事ではないですね。

こんな安全な夜や食事がいつまで続くかわからない。今は働いてお金を稼ぐこともできないし。

でも大丈夫。なぜならこういう些細な不便は覚悟していたから。この自分たちの家、アイデンティティー、そして未来のために。

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BakeNeko ジャコノヴァさんからのメッセージ

─日本で心配してくださるすべての皆さまへ─

私は元気です。友達と一緒にバスでベルリンに向かっています。
私を思って下さる皆さまの気持ちは自分にとってとても大切なもので、こんな時でも気持ちを安定させることができました。
ウクライナに残っている家族や友人は心配ですが、私が安全な環境で精神的に安定して仕事をしたほうが役に立てると思っています。もちろん必要があれば、愛すべき人たちを助けに行きます。
この戦争は、ロシアの一般人や私の友人達をひどく傷つけています。世界からの避難や制裁が、戦争を選ばなかった人達の身にふりかかるのです。
私はできるだけ多く発言してその人達を支えてあげたい。
一緒に立ち上がり、元の生活に戻れるようにしましょう!
感謝とハグを送ります。
愛をこめて。あなたのBakeNekoより。

 

ベルリン行きのバスで(ルーマニア国境近く)


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カロさんは、毎日のことを記録していくそうです。
被害や避難生活の状況は個々によって異なると思います。また日を追うごとに、ここに書かれているように変化していくことでしょう。
被害が広がらないうちに、ウクライナの早く日常生活を取り戻せるよう祈っています。(羽関)